池田 広治

Koji Ikeda池田 広治

ベテランがリタイアし若者が少ない職人の世界を、少しでも活気づけられる存在になりたい

はじめは職人への憧れから

昔から作ることが好きで、漠然と「職人」への憧れがありました。洋服が好きだったこともあり、はじめはアパレル関係の会社に入社しました。その後、家具の製造工場に入社したのですが、その頃から手に職を付けたいと強く思うようになりました。

ある時自分が使っている革財布を見てこれを作れるようになりたいと思い、コルトレーンのメロディが流れ「そうだ、京都へ行こう!」みたいな勢いで「そうだ、革職人になろう!」と思ったのが、職人を目指したきっかけです。

基本を極め続ける

製品を作るとき「まっすぐに」がとても難しいです。縫製はもちろん、糊を使ってパーツを仮止めする作業や革を折り紙のように折って張り付けるヘリ返しなどの基本的なものまで、常にまっすぐに仕上げることが求められます。

また、革は硬いものや柔らかいもの、伸びがあるものなど様々なので、その違いを考慮しながら作っていく難しさもあります。そういう難しさと向き合い出来ることが増えれば増えるほど、基本技術の大切さを強く感じるようになりました。この気持ちを忘れず土台となる基本をしっかり身につけ、他の技術を積み上げていきたいです。

速く美しく仕上げる

製造部門に入ってすぐの頃、会長に「速さと美しさ、両方を目指してね」と言われたことがあります。はじめは、目の前のことで手一杯でしたが、徐々に作業の流れを意識するようになり、無駄な動きが無いよう道具や材料の置き方にも気をつけるようになりました。

まだまだ勉強することは多いですが、お客さまに満足してもらえるクオリティを出来るだけ速くお届けできるよう、「速く美しく」を念頭に腕を磨いていきたいです。

革職人の未来

僕が思う職人の姿ってどこまでもかっこいいんです。言葉だけじゃなく、確かな技術を示すことができるから説得力があって信頼される。憧れた職人の姿はこの世界に入った後も変わっていないです。

だからこそ将来は、ベテランがリタイアし若者が少ない職人の世界を少しでも活気づけられる存在になりたいとも思います。将来性ばかりに目が行きがちな職業ですが、大変なこともあるけれど、職人はかっこよくて、楽しくて、面白い。それが体現出来て、若い人に希望を持ってもらえるような職人を目指していきたいです。

池田 広治